EPA&DHAの適正な摂取量
EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサキサエン酸)共に、オメガ系列の高度不飽和脂肪酸の一つです。
EPA、DHAどちらも、お魚の脂に多く含まれている栄養素で、化学構造式の上でも非常によく似ています。
化学構造式上では、EPAはDHAの前段階と思えばよいでしょう。
この為、作用的にも似ている点が多いといえますが、摂取量は両方を意識する必要はなくEPA⇒DHAと考える量で足りるということになります。
つまり、オメガ3不飽和脂肪酸を、どの程度摂るといいかということを考えれば適量が出てきます。
EPAの1日の必要摂取量は、性別問わず18歳以上の方で1日1g以上〜2g未満とされています。
また、DHAは、1日につき1g〜1.5gを摂取するのが理想的です。
EPA&DHAを魚から摂るには
では、EPAやDHAの1gというのは、魚に置き換えると一体どのくらいの量を食べるとよいのでしょうか。
焼いたサンマなら約半尾分、小型のイワシで計算すると約2尾分です。
刺し身であれば、マグロ(トロ)で4〜5切れ、ブリで6〜7切れになります。
定期的に、脂肪の多い魚(200〜300g)を週に3回程度食べることが望ましいとされています。
魚別の100gあたりのEPA含有量
- 2.8g以上・・・マグロ(トロ)、養殖ハマチ、養殖マダイ、サバ
- 2.0g〜2.8g・・・ブリ、マイワシ、ウナギ、サンマ、あん肝(生)
- 1.6g〜2.0g・・・ニシン、サワラ、スジコ
- 1.0g〜1.6g・・・サケ、アジ、アナゴ、シシャモ、カツオ(戻り)
- 0.8g〜1.0g・・・アユ、カマス
- 0.4g〜0.8g・・・天然マダイ、カレイ、スズキ、カジキ、タラコ
- 0.2g〜0.4g・・・カツオ、キス、イカ、カキ、ツナ缶
- 0.2g以下・・・マグロ赤身、タラ、タコ、クルマエビ、シジミ、アサリ
例えば、マグロのトロであれば50g程度、サケやアジであれば100g程度で、1日に必要な摂取量が補えます。
では、魚以外に色々口にしていますが、どんなものでDHAを摂取しているのでしょうか。
私たちが普段口にするもののDHA含有量を見てみましょう。
※ 可食部100gあたりのDHA量
豚肉 脂身つき 焼き・ゆで | 9〜12 mg |
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鶏肉 皮つき 焼き・ゆで | 5〜7 mg |
牛肉 生レバー | 100 mg |
だし巻きたまご | 100 mg |
卵黄 | 380 mg |
卵黄 | 42 mg |
なお、DHAは1日3g以上の摂取で、凝血能が低下し出血傾向が起きることがあります。